【インテリア】反コストミニマム!カーテン+簾戸で和の趣深い住宅に!少し贅沢な暮らしの勧め

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前置き-少し贅沢な暮らしの例

ウッドショックに端を発した建築費の高騰、2022年10月現在、世界的なインフレも続き、住宅価格は高まる一方のようです。

住宅情報界隈では、コストミニマムの為に、凹凸が無い総二階建て、複数の機能を兼ねたコンパクトな間取り等、住宅必須機能の部分のコストを減らすノウハウ記事が少々流行ったり。

コストミニマムを踏まえつつ、快適性を追求した間取りに関する記事は下記にも記載しています。

一方住宅として必須では無いものの「個人の趣味趣向」や「家族のお家時間の充足」の為、コストを掛ける少し贅沢な情報もニーズがあるのが面白い所かと思います。

少し贅沢な住宅情報の例

・シアタールーム(オーディオルーム)
・書斎
・トレーニングルーム
・ビルトインガレージ
・ガーデンルーム
・ウッドデッキ
・土間

少し贅沢な、少し豊かな生活を実現する為に、住宅の必須部分のコスト低減に専門化の集合知を求めるケースも多いのではと思います。

因みに我が家で最も「お家時間を充足させる」為にかけた部分は「土間サロン(和風コンサバトリー)」と「雑木の庭」になります。

本記事の目的-建築家による少し贅沢な暮らしの魅力を伝える

本記事でお伝えしたいのは、コスト低減とは逆の部分、コストを敢えて掛ける、少し贅沢な暮らしの魅力についてです。

今回強調したいポイントは、下記2点です。

・シアタールームやトレーニングルーム等の大きなコストでは無く、小コストで生活が変わる部分
・最新の設備や機器ではなく、実は昔から日本にあった文化

我が家の設計をお願いした、奥野崇さんによって、少しコストを掛けることで、日本人の感性に響く、懐かしい趣の暮らしを送れています。

下の記事、「月見を愉しむ間取り」に続く、日本文化に親しむ工夫でした。

本論-カーテン+簾戸で日射と景色を整える

我が家は南面に大開口を取っておりますが、夏は長い軒によって日射が部屋に入らないようになっています。

ただ、今年2022年は夏至をとうに過ぎも過ぎた、10月初句になっても30℃を記録し、下の写真のような日射が過剰に部屋を暖めてしまっています。

日中の日差しを部屋に迎える10月初句の様子

カーテン(ロールスクリーン)の景色

そのような時、日射を遮る一つ目の手段が、ロールスクリーンになります。

たったこれだけでも、日射は十分に遮蔽され、部屋の快適性が担保されます。

植栽の木陰をスクリーンに投影する様も悪くなく、美しいです。

日射が深い秋から春では、下記記事のように、ロールスクリーン一面の影絵が誕生します。

【内覧写真】雑木の庭の恩恵!秋冬のリビングに10平米の巨大アート+和室に美しい影模様!

ロールスクリーンに植栽の木陰が投影される様子

簾戸の景色

そしてこちらが、本題の簾戸。
日射遮蔽効果は、意外にもロールスクリーンと同等以上に感じています。

更に、景色。

簾戸に投影された木陰に、透ける雑木の庭が重なります。

近年「カーテンを開けられる家」の価値が注目されていますが、こちらは「簾戸の景色を楽しめる家」に仕上がっています。

簾戸を開けた景色はこちらの記事に写真があります。

簾戸は内から外は見えますが、外から内は明暗差により見えないようになっています。

簾戸は明治時代に量産化されたようですが、古くは平安時代からの文化を紡いでいるようです。

平安時代の「寝殿造」、室町時代の「書院造」などの日本的な建築様式の発達に伴い、御簾が登場しました。御簾は室内から外の庭と一体化した空間を演出し、外部からの侵入を拒む心理的距離をおく作用も併せ持ち、また神と人、高貴と庶民を隔てる屏障具として用いられていたようです。は平安時代の「寝殿造」、室町時代の「書院造」などの日本的な建築様式で、室内から外の庭と一体化した空間を演出するための、御簾に端を発するようです。

すだれ資料館HP

我が家の簾戸は奥野さんが設計し、弘栄工務店さんのお膝元の下呂市にある、二村木工所さんが製作下さいました。

簾戸にしか生み出せない、複雑で趣深い懐かしい景色。

少しコストを掛けて、少し贅沢な暮らしとして、簾戸を再考してみては如何でしょうか?

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