今回は、うどんこ病に罹ってしまったモミジと、その対策についてご紹介していきます。
実は2022年には10月中旬に、【雑木の庭】紅葉前にうどんこ病にかかった実生のモミジ、効果があった治療薬の紹介で紹介したように一度うどん粉病に羅漢しました。
基本的にうどん粉病は乾燥時に発生するものだと、当時は学んだのですが。。
今回は梅雨時期に発生するうどん粉病について、特にご紹介していきます。
乾燥する時期のうどん粉病の振り返り
うどん粉病は、日中の湿度が低い時期に、原因となるカビ(糸状菌)が風に乗って葉にうつることで羅漢します。
うどん粉病に罹った葉は、表面が白く覆われて光合成ができなくなり、植物を弱らせていきます。
我が家では陽当たりが少し厳しいエリアにて実生のモミジに発生しました。
防除薬剤として、ベニカXファインスプレーを使用し、更に水やりの頻度をあげることで、乾燥時期のうどん粉病に対応することができました。
梅雨時期のうどん粉病
2023年は久しぶりに梅雨らしい降雨が続いており、最近は殆ど水遣りをしていませんでした。
そのせいか、うどん粉病の発生に気付くのが遅れ、複数のエリアのモミジの実生株達がうどん粉病に羅漢してしまっていました。
遠目で全体を見ただけではあまり目立ちませんが、
近くでみると、相当に葉が白くなっています。
枝先の若い葉ほど羅漢率が高く、主に今年伸びた枝の葉が白くなっています。
梅雨にかまけて水が足りなくなり、枝先が乾燥したのでしょうか?
それとも新芽の方がうどん粉病に罹り易いのでしょうか?
少し調べてみたら、うどん粉病は新芽などの生長点に発生し易いそうです。
その理由は不明ですが、新芽は水をはじき易いため、うどん粉病を洗い流し難いせいでしょうか?
梅雨時期のうどん粉病の対策
乾燥がうどん粉病蔓延の原因であることは間違いないらしいのですが、高温多湿の条件下でも発生し易いらしいです。
なので、秋に実施した水やり頻度の増加では梅雨時期には対策にならないようです。
ということで、うどん粉病の菌が物理的にちらばって蔓延しないように、羅漢している葉を切っていくことにしました。
少しでも白くなっている葉は全て切っていったので、下の写真のようにほぼ幹しか残っていない株も。
どんどん切っていきます。
実生2年目になり、枝の分化が多く発生し、枝が混みあってきているのも良くないのかもしれません。
様子をみて、必要そうなら枝の間引きをしていこうと思います。
一通り切った後にベニカXファインスプレーを散布しておきました。
最後に
庭に数十株発生している実生のもみじ達は、2年目に入り、1.5mを超すような株立が増えてきました。
晩秋頃には庭の景色を大きくかえるような紅葉が期待できます。
昨年のように、しっかり成長を見守りながら、無事に紅葉が迎えられるように育てていきたいと思います。
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