今回は【雑木の庭】早春に開花した植栽14種の見処まとめに引き続き、2023年4月に咲いた植栽達の見処をまとめてご紹介していきます。
早春の花と春の花、大きな違いは花と葉の展開のタイミングでした。
早春は葉に先立って花のみの開花が多く、春は葉の展開後の開花が多い。
季節毎の趣を本記事でご紹介できたらと思います。
開花の時系列順に記事をリスト化していますので、今後庭に開花の競演を導入したい方のご参考になればと思います。
各記事には、最大樹高や開花時期、結実期、日照条件、水やり頻度、病害虫等の植生が纏めてあります。
イロハモミジ
モミジは葉の美しさが際立つので、良く忘れられがちですが、この芽吹き始めの期間に花を咲かせます。
ヤマコウバシ
早春に開花し葉が展開していくクロモジ属の中では1番遅い開花になります。
オトコヨウゾメ
オトコヨウゾメの開花は、サクラや梅、バラやツツジ等、花の主張がメインの植栽とはまた違った、雑木の庭らしい繊細に咲き乱れた美しさを教えてくれます。
ガマズミ
同じガマズミ属でもオトコヨウゾメとは異なり、花の集合体は白く美しく大きな主張をしています。「私を無視しないで」という花言葉ぴったりな開花の様子です。
ブルーベリー
ドウダンツツジ
散形花序型で、冬芽の数からイメージするより密度濃く、日に日に華やかさをましていきました。
ヒメシャリンバイ
ずっと地味で縁の下の力持ち的植栽だとおもっていたヒメシャリンバイ。開花したらバラ科らしい華やかな姿を魅せてくれました。
ハクサンボク
花も葉もガマズミ属の特徴をもちながら常緑なハクサンボク。同族の中でムシカリの次に大きな花が存在感を主張しています。
アズキナシ
ハイノキ
常緑というイメージからはかけ離れた、繊細な葉や樹形をもつハイノキ。小さな葉とバランスが取れた、小さな開花群が美しいです。
コナラ
芽吹き始めは白く、淡い黄緑を経て、濃い緑陰を生み、稲穂のような開花を迎えます。
アカシデ
アカシデは葉の展開に先立ち花のみで開花します。
フッキソウ
ヤブコウジ、苔やシロツメグサ、クローバーのようにグランドカバーとして使い易いフッキソウ。
サワフタギ
普段から鬱蒼さとは無縁の繊細な立ち姿が魅力のサワフタギ。開花を迎え一層爽やかな見頃を迎えました。
最後に
桜以降の季節も、オトコヨウゾメ、アズキナシやドウダンツツジ、など野趣に溢れながらも賑やかに咲くことが多い春の14種でした。
この後も雑木の庭は初夏の花~梅雨のアジサイまで開花リレーは続いていきます。
また順々にご紹介していきたいと思います。
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